LPICとは正しくは「LPI認定試験」という名前で、Linuxの技術者としてのスキル認定試験です。人気のIT資格のひとつでもあります。
LPICの読み方は「エルピック」です。
LPICはレベル1からレベル3まであり、レベル1が基本的な知識の認定で、2、3とレベルが上がるにつれて、より専門的な知識が要求されます。
LPICの試験内容は数年毎にアップデートされていて、2018年10月から Version 5.0 になりました。
LPICレベル1とは
LPICレベル1とは、LPICの認定試験の中で最も基本的な内容で、最初に取得する資格です。
LPICレベル1の試験は、LPIC-1 101 と LPIC-1 102 の2種類の試験があり、その両方に合格する必要があります。
基本的な内容とはいえ、その出題範囲は広く、Linuxの基本的な操作だけではなく、ファイルシステムやセキュリティまでの幅広い知識を求められます。
ですので元々Linuxを利用しているエンジニアでも、改めてLPICの試験勉強に取り組むことで理解を深める良い勉強になります。
LPIC受検料の値段は?
LPICレベル1 101 = 15,000円 (税抜)
LPICレベル1 102 = 15,000円 (税抜)
LPICレベル1の認定を受けるには101と102両方の試験を受けて合格する必要があるので、合計で 30,000円プラス税が必要になります。
LPICの有効期限は?
LPICに合格し認定を受けたことについての有効期限はありません。
つまり一度合格すれば「LPICに合格した」という事実は揺るぎません。
ですが、LPICの試験には「再認定ポリシー」というものがあり、それに基づいた「認定ステータス」が5年でACTIVEからINACTIVEになります。
INACTIVEになると上位の試験を受けられなくなり、上位試験に挑戦するためには再度下位の試験から受検し直しということになります。
例えばレベル1の 101に合格してから 102 を受検する場合や、
レベル1に合格してからレベル2を受検する場合などは、それぞれ前回の認定日から5年以内に受検する必要があります。
LPIC試験の申込み手順
Linux Professional Institute Japan のサイトから申し込むことができます。
LPICの試験会場は?
LPICの試験は各地にあるピアソンVUEテストセンターで受検できます。
テストセンターの一覧は下記のリンク先で確認できます。
LPICとRHCEの違い
Linuxのスキル認定試験としては、LPIC以外にも RedHat社が実施している RHCE(Red Hat Certified Engineer)試験などがありますが、LPICはディストリビューションなどに関わらず中立的な認定という立場です。
LPIC試験勉強の教科書・参考書
LPICの試験勉強には下記の本が役立ちます。
Linux教科書LPICレベル1(あずき本)はLinuxのシステムやコマンドを基礎からしっかりと理解できるようになります。これ一冊だけでもなんとかなりますが、初心者にはやや難しいところもあります。
LPICレベル1 スピードマスター問題集はLPICの試験直前の仕上げにやるとほぼ合格できるようになります。ただし基礎を理解せずに問題集だけをやってもあまり意味がないので、まずはあずき本のような教科書を読んで理解しておくことは必須です。
1週間でLPICの基礎が学べる本は、Linux初めてという方や、あずき本の内容が難しく感じた人向けで、LPICの勉強のとっかかりに良いと思います。
LPICは初心者の方でもちゃんと勉強すれば必ず取得できます。
これらの教科書をしっかりと読み込み、わからない箇所を調べながら勉強すれば、独学でも十分LPICレベル1に合格することが可能です。
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