LPICレベル1の試験科目

LPIC

LPICレベル1の認定を得るには 101試験と102試験の2つの試験両方に合格する必要があります。
2つの試験を同時に受検する必要はありません。
順番もどちらからでもかまいません。

LPIC-1 101試験の概要

出題数およそ60問
試験時間90分
合格ライン(正答率)60~70%
試験トピックトピック101: システムアーキテクチャ
トピック102: Linuxのインストールとパッケージ管理
トピック103: GNUとUnixコマンド
トピック104: デバイス、Linuxファイルシステム、階層標準

101試験の出題内容

試験トピック試験内容重要度
Topic 101: システムアーキテクチャ1. ハードウェア構成の決定と設定2
2. Linuxシステムの起動3
3. ランレベル/ブートターゲット変更、システムの再起動とシャットダウン3
Topic 102: Linuxのインストールとパッケージ管理1. ハードディスクレイアウトの設計2
2. ブートマネージャのインストールと設定2
3. 共有ライブラリの管理1
4. Debianパッケージ管理3
5. RPMとYUMパッケージ管理3
6. 仮想化ゲストとしてのLinux1
Topic 103: GNUとUnixコマンド1. コマンドラインでの作業4
2. Linuxのテキストフィルタ処理2
3. ファイルとディレクトリの管理4
4. ストリーム、パイプ、リダイレクト4
5. プロセスの作成、監視、終了4
6. プロセス優先順位の変更2
7. 正規表現を使ったテキストファイル検索3
8. viを使ったテキストファイル編集3
Topic 104: デバイス、Linuxファイルシステム、階層標準1. パーティションとファイルシステムの作成2
2. ファイルシステムの整合性の維持2
3. ファイルシステムのマウントとアンマウント3
4. 無し
5. ファイルのパーミッションと所有権3
6. ハードリンクとシンボリックリンクの作成2
7. ファイル検索とファイルシステム階層標準(FHS)2

LPIC-1 102試験の概要

出題数およそ60問
試験時間90分
合格ライン(正答率)60~70%
試験トピックトピック105: シェルとシェルスクリプト
トピック106: GUIとデスクトップ
トピック107: 管理タスク
トピック108: 必須システムサービス
トピック109: ネットワークの基礎
トピック110: セキュリティ

102試験の出題内容

試験トピック試験内容重要度
Topic 105: シェルとシェルスクリプト1. シェル環境のカスタマイズ2
2. bashシェルスクリプト基本4
Topic 106: GUIとデスクトップ1. X11のインストールと設定2
2. グラフィカルデスクトップ1
3. アクセシビリティ1
Topic 107: 管理タスク1. ユーザーとグループの管理5
2. cronとatによるジョブのスケジュール設定4
3. システムのローカリゼーションと国際化3
Topic 108: 必須システムサービス1. NTPを使ったシステムクロックの更新3
2. ログ管理4
3. メール転送エージェント(MTA)の基本3
4. プリンタの管理と印刷2
Topic 109: ネットワークの基礎1. インターネットプロトコルの基礎4
2. 固定ネットワーク構成4
3. ネットワークのトラブルシューティング4
4. クライアント側のDNS設定2
Topic 110: セキュリティ1. セキュリティ管理タスクの実行3
2. ホストセキュリティの基本3
3. データ暗号化と暗号化通信4

LPIC試験勉強の教科書・参考書

LPICの試験勉強には下記の本が役立ちます。

Linux教科書LPICレベル1(あずき本)はLinuxのシステムやコマンドを基礎からしっかりと理解できるようになります。これ一冊だけでもなんとかなりますが、初心者にはやや難しいところもあります。
LPICレベル1 スピードマスター問題集はLPICの試験直前の仕上げにやるとほぼ合格できるようになります。ただし基礎を理解せずに問題集だけをやってもあまり意味がないので、まずはあずき本のような教科書を読んで理解しておくことは必須です。
1週間でLPICの基礎が学べる本は、Linux初めてという方や、あずき本の内容が難しく感じた人向けで、LPICの勉強のとっかかりに良いと思います。

LPICは初心者の方でもちゃんと勉強すれば必ず取得できます。
これらの教科書をしっかりと読み込み、わからない箇所を調べながら勉強すれば、独学でも十分LPICレベル1に合格することが可能です。

コメント